神戸 bar DYLAN マスターの音楽プログ


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The Freewheelin' (1963)

何もかも語られつくされたアルバム。歴史的傑作であり、ディラン、思いも寄らぬ神格化を招く発端。この凝縮された記録は、追随を許さぬ芸術表現であり、人智及ばぬ魔力。

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"Corrina, Corrina"という小品がさりげなく飾られている。偉大なる本当の紳士・Sr.ジョン・ハモンドによるDick Wellstood (piano), Howie Collins (guitar), Bruce Langhorne (guitar), Leonard Gaskin (bass) Herb Lovelle (drums) という一流のJAZZバンド構成で、演奏ももちろん4ビート。ディランはまるで歌手のように嬉しそうなさわやかさだ。

簡単なメンバー紹介をしておこう。

Dick Wellstood (piano)・・・1940年代を代表するビバップ・ストライドピアニスト。Ralph Suttonと双璧。古典的な演奏者と思われがちだが、後期は同時代のそれとは一線を隔し、モンクさえ愛した。

Howie Collins (guitar)・・・ビル・エバンスとの共演など、モダンジャズ移行期に活躍した名手。数々のJAZZアルバムでその名を刻んでいる。

Bruce Langhorne (guitar)・・・1960年代の最も重要なセッションギターリスト。Bringing It All Back Home でもディランと共演している。身体的なハンデを覆すその天才的なギターワークはマイク・ブルームフィールドをしても尊敬させた。ちなみにディランのMr.タンバリンマンは彼のことである。

Leonard Gaskin (bass)・・・彼も40年代を代表するベーシスト。ガレスピー、パーカー、エロール・ガーナー等との共演。50年代半ばにエディー・ゴンドンのデキシーバンドに入りスタジオ・ミュージシャンに転向する。

Herb Lovelle (drums)・・・古典派ジャズドラムの名手。テデェ・ウィルソンやアール・ハインズとの共演。50年代にはR&B、60年代にはディランやデイビッド・ブルーの伴奏、80年代にはなんと俳優としてデビューしている。


重要だと思うのは、この時ディランが語りではなくメロディーを歌っているということ。

はたして何を感じたか・・・。Sr.ジョン・ハモンドの絵の具がディランという天才のキャンバスに撒き散らされたのだ。何も起こらないわけが無い。世界史にも綴られる奇跡が始まる、まさにその記録であるように思われるのだ。

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by bar-dylan | 2009-01-30 18:16 | DYLAN's Album